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Posted on 10 月 17, 2005 under 11.本当の再出発・・・ |
暫くして、我が子のいる実家に戻った。
相変わらず、昼夜共に眠れず、辛い毎日。
朝日が昇ると、まだ眠っている家族を横目に、自転車で街を徘徊する。
初夏の空気が、顔の火照りを癒してくれるが、お腹はグルグル・・・
徘徊のコースも、公衆トイレのある場所がお決まりで、何となく虚しくなる。
そんな毎日・・・・
九州でやり直す話にはなったが、電話でのやり取りを繰り返すうち、またもやしっくり来なくなった。
何故か喧嘩。
きっと、心の底から信じていないのだと、薄々思っていた。
でも、可愛い二人の子供たちのためにと、その思いを払拭している自分。
更なる虚しさ。
ある朝、その虚しさが頂点に!
前日喧嘩の電話をしたかは覚えていないけど、眠れない床で、色々と考えすぎたようで。
【私がいなくなれば、この子達も、迷わずお父さんの所に行けるだろう、あの軒下に紐をくくって・・・】
本当に思った。
真面目に考えた。
ふと、横を見た。
無邪気な顔をして眠る二人・・・
涙がこぼれてきた。
気づいた。
私がいなくなるということは、この子達には母親がいなくなる事なんだ!!と・・・
ひっそり泣いた。
二人の寝顔は、天使だった。
その後、彼が迎えに行くと言ってきた。
私の為に、スグに保育園に入れられるよう手配して・・・
やり直す決心が固まった。
Posted on 10 月 17, 2005 under 11.本当の再出発・・・ |
二人っきりで出掛けるのなんて、それこそ子供が生まれて初めてかも・・・
病院を出た私たちは、海の方へ向った。
と言っても、東京湾だけど。
ショッピングをしたり、野球観戦したり、海沿い散歩したりと、フツーのデート。
だけど、ここで私にアクシデントが!
最近長く歩いてなかったせいか、段差で足をくじいてしまった!
かなり痛かった。
ステロイド飲んでたから、骨折ってないか心配だったけど、取敢えず歩けたので、マア大丈夫と、そのままデート続行!
したかったけど、諦めて、予約していた夜景の綺麗なホテルへ。
元々、ここでゆっくり話が出来ればと考えていたのだけれど、実際は・・・
向かい合うとダメですね~逆に話せなくなってしまい、足の痛みもドンドン加速。
売店でシップ購入、冷やしまくり。
彼は「ZZZ」
朝も、起きない彼を尻目に一人朝食。
へこんでいたのか、ダイニングにスリッパで移動していて、ホテルマンに
「お客様、スリッパでの移動はご遠慮願いたいのですが~」
等と言われてしまう始末。
彼とは昼にさよならし、そのまま妹の家にビッコひいて帰る私。
速攻、近所の整骨院に連れて行かれ・・・
痛かったけど、捻挫で済んだ。
運が良かったかも。
で、このデート意味が無かったようだけど、一つ進展!
【この夏に福岡でやり直そう】
お互いの意見が一致した。
Posted on 10 月 17, 2005 under 11.本当の再出発・・・ |
何ヶ月ぶりにあったんだろう?
そういえば、正月明けに来てくれたっけ・・・
病院のある駅改札で待ち合わせた。
彼の表情は、数ヶ月前より柔らかく感じたが、相変わらず口数は少ない。
私は、彼の機嫌を伺いながら、言葉をかけていた。
何となく、疲れる。
Dr.との、話が終わって、食堂で昼食。
その時、彼は1冊の本を出してきた。
【チーズはどこに消えた】
当時、自己啓発本として話題になっていた物だ。
私は、前の病院でよく話をしていた、おじさんに戴いていた。
まさか、彼が読んでいるとは・・・意外だった。
そして、この本に感心している彼に、今後への期待を抱いたのは言うまでも無い
。
それから、病院を後にした二人は、久しぶりのデートに出掛けるのだった。
Posted on 10 月 17, 2005 under 11.本当の再出発・・・ |
誰でも朝は忙しい。
出勤前の支度、子供は学校の準備etc.
そして、主婦はそのフォローの為に、更に早く起きる・・・のが一般的。
朝の主婦の一番の仕事は『朝食作り』。
お弁当を作る人もいるでしょうね。
さあ、UC患者と言えど、主婦の仕事はやってくる。
人より早く起き、先ずトイレ。
大体1時間は早く起きたな~
暫く籠って、いざ朝食作り!
冷蔵庫から卵を取り出す。
シャカシャカとスクランブル。
すると、【グルグルグル~】お腹が鳴る。
決してお腹が空いている訳ではありません。
痛いんです。
トイレ直行!
出てきて、仕切りなおし。
調味料を混ぜ、フライパンを熱し始めると・・・グルグル~
「まただ・・・」
個室へ・・・・
サア今度こそ!
レンジに火をつけ、油を入れる・・・やばっまた痛くなってきた・・・・と思いつつ、我慢。
卵をフライパンに注ごうとした時、我慢できず火を止める。
・・・・・・・
今度こそ!
やっと、スクランブルエッグ完成。
ここまで、45分。
彼起きる。
洗面所で、顔を洗う彼の後ろを通り、トイレ・・・
やっと、朝食が出来た頃には、ヘトヘト。
子供を起こして、着替えなど。
保育園に送るときには、フラフラ~
そして、日中洗濯、掃除もそこそこに、眠るだけの生活。
今、コレを書いてるだけで、疲れた。
ちなみに、再燃してからは、緩解期などなかったので、入院か、こんな毎日かでした。
グルグルの原因も、殆ど下血。
トイレに行っても、出血しかして無かったです。
今回はダークでしたね。
主婦も大変なんだぞ~と言うお話でした。
Posted on 10 月 17, 2005 under 11.本当の再出発・・・ |
6ヶ月に及ぶ長い入院生活は、転院した事により、最後はあっけなく終わった。
この間に、子供たちは3歳に。
やんちゃ盛りで、面倒を見ているおじいちゃん、おばあちゃんもてんてこ舞いの様子。
入院していて、ラッキーだったのは、オムツ外しが終わっていた事かな。
ただ、6ヶ月も育児から離れていた私に、双子の3歳児をいきなり面倒見るのは大変だろうと、妹宅に招いてくれた。
子供たちに会いたいのは山々だったけど、体力的、精神的に衰えを感じていた私は、正直ホッとした。
退院して、そのままそちらに向う。
子供達には「まだ病院お泊り」と言って・・・
退院後も不眠は続く。
彼との話も、何だか中途半端。
今後にかなり不安を抱えたまま、眠れない夜を送る。
他所の家にいるので、夜中TVをつける訳にいかないし、小さく音楽をかけるけど、どうしようもない。
朝明るくなって、妹の旦那さんが出掛けてから、私も少し散歩に出る。
でも、近くにトイレが無いと不安になって、結局はスグに戻ってきてしまう。
そんな毎日。
暫くそこから外来にも通った。
近所には何も無い場所だったので、久々にお出掛けした!という感じ。
それを2週間ほど続けたある日、外来に彼が同行すると言ってきた。
以前、主治医と交わした約束を果たしに来るとの事。
彼と会うのは、2ヶ月ぶりだろうか?
これからどうなるのか?の不安と、期待を抱きながら、その日を待った。
Posted on 10 月 17, 2005 under 11.本当の再出発・・・ |
九州に帰る前日、彼がやってきた。
お互い笑顔で、会うことが出来た。
両親には、随分と世話になってしまったと、改めて感じる。
なんてったって、チョッとの「実家に帰らせてもらいます!」のつもりが、4ヶ月の入院を経ての1年になってしまったんだから・・・
そう考えると、彼との間が、少々ぎこちないのも仕方ない。
もう一度、嫁に行くような気分を、この時味わっていた。
子供たちの保育園は、1週間後から。
帰ってスグでは、可哀相だろうし、仕度も色々あるだろうからと考えてのことだったんだけど、少々不安・・・
まだ、不眠やら、鬱症状やら、下血やらと、自分の事で精一杯だったので、1週間とは言え、社宅に戻って、一人で二人の面倒を見られるのだろうか?と・・・
そんな思いを抱えたまま、飛行機に乗る。
「本当に再出発だ!」
「足元を固めなくては!!」
気合を心の中で入れる。
これが、よくなかったのか?
こういう時の予感って当るのか?
ここから、飛行機はハイジャックされて、人生の目的地をドンドン外れていくのでした。
そして、私たちの運命は・・・
Posted on 10 月 17, 2005 under 12.オペ |
九州に戻っての1週間。
まだ保育園に行っていない、子供たちの相手と、留守にしていた分の、片付けの日々。
とは言っても、体調は優れず、トイレと格闘し、その度に下血に涙。
「もうスグ子供たちが、保育園に行ってくれる」安堵感と共に、下血の多さから、危機感がドンドン募ってきていた。
【しっかりしなくちゃ!】と思えば思うほど、焦りが出てくる。
病院に今すぐ行きたい!
そう思っても、この貧血の体では、子連れは無理だった。
今日から保育園。
子供たちは、彼が送り届けてくれるという。
ありがたい。
そして、やっと病院に行く事が出来る。
だが、お腹の痛みで、トイレに籠り、出てくれば血の気が無くなり、フラフラの状態。
「病院までたどり着くだろうか?」
不安に思っていた時、彼が
「病院までいけるか?」
と聞いてきた。
「うん、大丈夫」
一応笑顔を見せてみた。
そのまま、3人を見送る。
心の中では
「どうやって行こう?タクシー?でもココから紹介された病院はかなりの距離だし、駅までタクシーで・・・・」
などと、頭の中を色々な考えが巡る。
その時
「ガチャガチャ!」
ドアを開ける音。
彼だった。
「どうしたの?忘れ物?」
「顔色がわるいけん、病院まで一緒に行ってやる。」
物凄く嬉しかった。
涙が出そうになった。
もうその言葉だけで、自力で行けそうだった。
それから、車で病院へ向った。
ところが、この幸せな朝から一転、長い1日となってしまうとは・・・ちょっと思っていたかな・・・
Posted on 10 月 17, 2005 under 12.オペ |
嬉しい気持ちを抱きながらも、お腹の痛みや、貧血のだるさで憂鬱だった。
「もし、このまま入院になったら・・・」
不安より、焦りの方が大きかった。
自分で、入院確実と感じていたから。
病院に着く。
少し古びた建物には、沢山の患者さんが待っていた。
気が遠くなりそうだ。
暫く待つと、診察室に通された。
まだ、若いDr.。
紹介状と、問診で、スグ内視鏡をする事になる。
「この辛い状況で、ファイバーは嫌だな~」
と思うが、仕方が無い。
そのまま検査室。
「内視鏡の上手な先生だから」
と紹介されて、検査が始まったが・・・
「いたいっ!!」
スグに痛みを感じ、つい声を出してしまった。
すると、
「そうだね、止めようか」
と、台に上がって5分もしないうち、検査が終了。
ちょっと拍子抜け・・・
それでも、きつかった。
検査後、診察室に呼ばれる。
彼も一緒に部屋へ。
「う~ん・・・・」とDr.
「狭窄が酷いね・・・ファイバーが通らないほどに狭窄してるよ。このままにしておいたら、奥でガン化していても、分らない」
はーっそうなんだ~
漠然と笑顔で話を聞く私。
「どんな時でも笑顔でいたら、嫌な話題も気にならなくなる!と、常に笑顔を心得てる私☆」
なんて、その時そんな事考えて、気を紛らわす。
怖かったもん。
「やはり、オペをしたほうがいいでしょう!」
ん?何?オペ????
『えーっ!手術~?』
頭真っ白に・・・
でも、でも、多分、表面では、笑顔で平静を装ってたと思う。多分。
あれ?そういえば、その瞬間、彼どうしてたかな?
覚えが無いぞ。
そういえば、彼一緒に診察室いたっけ?
記憶が飛んでる。
入院予約をして帰るように言われ、書類待ちか何かの時に、彼が玄関でお義姉さんに携帯で連絡してたのは覚えてる。
彼のお姉さん、看護師で、Dr.に言われた事を必至に伝えてた。
「本当に手術する必要があるのか?」
とか・・・
「でも、お義姉さん、あまりこの病気の事知らなかったよー」
心の中で呟いた。
ベッドが空き次第入院。
気が重い中、帰路に・・・
途中、彼が
「お腹空かないか?途中に美味しいうどん屋があるんだ」
ここでも、うどんをセレクトしてくれる、気遣いが嬉しかった。
その時のうどんは、多分美味しかったんだと思う。
でも私には、複雑な気持ちが絡み合った味がした。
これからの生活がまた変わっていく『予兆の味』が・・・
Posted on 10 月 17, 2005 under 12.オペ |
いよいよオペの為の入院。
かなり気が重い・・・
ただ、今回は緊急じゃなかったので、埼玉から実家の母が手伝いに来てくれることになった。
ちょっと心が軽くなる。
子供たちを保育園に送り、車で病院へ。
ところが、病院についてから慌しかった。
先ず、内科病棟に入り、検査などを行う。
採血をうけ、入院の際必ず受けるエコー検査などに向かい、検査室で待っていると、主治医が入ってきた。
「こんな所に先生が来るなんて珍しいな~」と思いながら、「どうしたんですか?」と訊ねる。
「こんな検査してる場合じゃないから!」
その言葉でピン☆と来た。
「ヘモグロビン?」
「そうそう!4.1しかないんだよ~スグに輸血!!」
そう言って、検査室を出て行くDr.
「そういうことなので、検査しないで帰ります」
と検査室の看護師さんに告げ、4階の病棟に戻る。
ナースステーションの前を通り過ぎようとした時、病棟の看護師さんに
「まさか、一人で帰ってきたんじゃないでしょうね?」
「はい~一人ですが・・・」
何か悪い事したかしら?とドキドキ・・・
「先生も気が効かないな~車椅子の手配位して欲しいわよね~!!」
一人で怒ってる。
本人、貧血に慣れてしまって、歩くくらいどうって事無いんだけど・・・まあ、そうもいかないのは、分ってるので、「そうですよね~」と相槌。
病室戻ると、人生2度目の輸血・・・
こうなってしまったら、オペも仕方が無いのかなと、観念しつつある私。
横で、彼が心配そうにいてくれる。
それだけが、心の救いだった。
オペの日が近付く。
Posted on 10 月 17, 2005 under 12.オペ |
今回入院した所は、九州でも、炎症性腸疾患では有名な病院。
さぞ、大きな所と思いきや、周りは何も無い。
こじんまりした、商店街(?)があるくらいで、本当に何も無い。
建物のは、いかにも『出そう~』(ひゅ~っ)な雰囲気・・・
(噂によると、廃業になった病院を、大学が再利用しているとの事。)
外観で、そう感じると言う事は、中は・・・
内科の病棟は最上階なので、明るいけど、外科に移った途端・・・夜怖い~~~
眠れない私は、隠れて携帯して気を紛らす。(ごめんなさい)
そんな病院の最大難所!それは、【売店】!!
なんと、別棟にあり、そこまでの連絡通路も無い!
点滴台を皆、アスファルトの「ガタガタ」に耐えながら向う。
たまたま、重量のある台だったら、路上から売店に入る段を持ち上げるのに一苦労。
病院なのに、まともなスロープじゃないのよね・・・
ココまでは、天気がいい場合。
雨になったら、傘が必要。
右手に点滴台、左手に傘。
買った新聞、ビショビショ~ッ
あれから4年・・・少しは改善されたのかしら?