Archives for 02.初めての入院 category

初めての入院(?)

Posted on 1 月 09, 2005 under 02.初めての入院 | No Comment

生まれて初めて、病院でのお泊り。
検査入院で、10日間ほど。
大きな仕事が控えているが、余裕で退院出来る。
そう思いながら、病室へ。
6人部屋。
見渡しても、同年代の方・・・いない。
地方の総合病院、内科病棟に、若い子は殆どいないそうで・・・
お得意の笑顔でご挨拶。

若くして入院すると、同室の人は同情の目で見る。
だから、注目の的!
すると恥ずかしいのが、トイレ。
お腹が痛くて、直行したいが、初めての入院で慣れていないし、そんなにチョクチョク行ったり来たりするのを見られるのも、嫁入り前の私には、恥ずかしくて・・・

究極は、あまりにトイレに通う私を見るに見兼ねたのか、ベッド脇にポータブルトイレを置いてくれた時。
トイレは近くなったけど、その度カーテンを閉め、・・・するわけで・・・病室の人は事情を把握し始めたけど、そのお見舞いの人が来るたび、恥ずかしかったのは言うまでも無い。

さて、入院初日の話に戻るが、一応彼に病室の番号をスグに伝えた。
「土日にでも来てくれればいいや」
と思いながら・・・

そろそろ初日の面会時間終わりの20:00が迫る頃、そろ?っと男性一人。

彼だった!

まさか、初日に来てくれるとは思わず!!
嬉しかった。
その日、お腹は痛く、体調は最悪だったけど、彼の出現で、少し和らいだような気がした。

初めての入院(?)

Posted on 1 月 10, 2005 under 02.初めての入院 | No Comment

あれから彼は、仕事を終えて時間があれば、宿舎が反対方向であるにもかかわらず、毎日のように来てくれた。

友人も大勢、見舞ってくれ、ある日ベッドをグルッと囲むような状態に!
感激である!!
しかし、狭い病室・・・周りには恐縮だったなぁ?

検査入院なので、一通りのものをした。
採血は勿論、入院必須の心電図・腹部エコー・レントゲン・・・更に点滴・・・
最初は何だか分らず、言われるがまま、するがままで、後はトイレにダッシュ!の日々だった。
そして、最大の難関がやってきた、【内視鏡検査】その前には【注腸検査】があって、お尻からバリュームを入れ、炎症の範囲を見る。
腸の中のバリュームが、上手くいきわたるよう、機械が横になったり、斜めったり・・・心の中は「なんかのアトラクションみたい」
でもお腹に空気入れられた時には「私カエルだよー」と思ったっけ・・・

さて、特に難関と看護婦(当時は看護士ではなかったので)さんが皆口を揃えて言う【内視鏡検査】
前日から、検査食は勿論だが、下剤を飲み、翌朝更に2リットルの下剤を飲まなければいけないのだ・・・
美味しいものではないのは、言うまでも無い。
そして、検査はお尻からカメラを入れて、炎症の状態を見る。

散々「大変だよ?」と洗脳されていたので、「何だこんなものか!」で終わった。
モニターで自分の腸の中を見るなんて、面白い。

その結果が、Dr.から言い渡されたのは、母が来た夕方だった。

告知

Posted on 1 月 11, 2005 under 02.初めての入院 | No Comment

【潰瘍性大腸炎】です。
何処で言われただろうか?その言葉を言われたのは覚えている。

てっきり、「ガン」だと思い込んでいた私は、その瞬間「ホッ」とした。

Dr.の話には続きがあった。
「この病気は難病で、今の所治る見込みが無い」
その時私の頭の中では
『えーっ・治療費どうしよう?』だった。
ウソのような本当の話である。

Dr.「特定疾患の申請をすれば、医療費がタダになりますから、保健所に申請をして下さい」

『タダ?本当?入院費も?なーんて安上がりな病気なんだー』
これも、ウソのような本当の話。
(現在は、特定疾患も治療費は患者一部負担になり、2003年10月から、負担額の制度改正がある)

とにかく【ガン】でなかったことに安堵して、そう思ったのだ。
だって、【難病】と言っても命に係るものでは無いそうだし・・・

しかし、この病気難病と言われるだけあり、その後治療法の選択で、悩んでしまうことになった。

えっ?治療費かからないの?

Posted on 1 月 12, 2005 under 02.初めての入院 | No Comment

告知を受け『特定疾患』ゆえに、治療費がかからないと分った。
そこで、婦長さんからある提案が。
それは、2人部屋に移ること。

嫁入り前の生娘(?)。
トイレは大変だし、ましてやポータブルがあるのは恥ずかしいのでは?とのこと。
「うんうん」
でもその提案、嬉しい反面、同室の人達がいい人達ばかりだったので、少々寂しい気もした。
しかし、面会時間の恥ずかしさには、変えられないと、部屋を移ることに。

2人部屋に移ったことが、いつも通っていたバーの常連さん達に伝わり、
「もしかして、危ないの?」
と話が大きくなってしまったそうで・・・
近所に入院してるから、皆来てくれていると思いきや、そういう話が流れていたのを、後日聞き笑ってしまった?

で、彼の方は連日来るものだから、病棟の話題の人に!
看護婦さんは勿論、患者さんやその家族の人にまで・・・
その知名度が、これからの私の人生に、影響を及ぼすとは・・・驚きである。

どちらにする?

Posted on 1 月 13, 2005 under 02.初めての入院 | No Comment

「どちらにする?」は主治医の言った台詞。
それは、2通りの治療法をどちらにするかと言うこと。

1つは、食事をしながら、ステロイド剤を使う。
もう1つは、鎖骨下に点滴をし、24時間栄養を入れながらの絶食!

皆さんなら、それを「どっちにする?」と聞かれて、どちらを取りますか?

私は後者を取りました。
だって、ステロイドの副作用に「ムーンフェイス」というのがあって、顔がむくんで丸くなってしまうと聞いたから。
仕事に復帰できなくなるからね・・・

ということで、【絶食】決定!

早速、IVH(中心静脈点滴)オペに!
オペって言っても、病室のベッドで、部分麻酔して太い針を入れるだけなんだけど、よくドラマなんかで、手術のシーンで患者さんに緑の布を掛けるじゃないですか?
あれを、鎖骨周辺(顔まで)掛けたので、「うわ?手術だよ?」と、一瞬自分の選択を後悔し、ドキドキに。

ものの何分かで、オペ(未だにそう思う私)終了。
点滴台は、いつも仲良し、着いて回ります。

そして・・・さあ、これからは、何も食べられません!
『あれ?それっていつまでなの?』

本格治療開始!

Posted on 1 月 14, 2005 under 02.初めての入院 | No Comment

入院する前は「10日前後の検査入院」と言われたのが、病気が確定してしまい、結局そのまま居座ることになり、【絶食】が始まった私。
何だかよく分らないまま、『お泊り』は続く。
【絶食】と聞くとお腹空かないの?と思われるだろうが、食べると即痛み&トイレで、物が喉を通らなかったのが正直な所。
だから、『食べる』事が苦痛になっているので、食べなくていいことにホッとしたりした覚えが!

【絶食】する意味は、とにかく腸を休めて、炎症を改善(というより、まずはこれ以上酷くしない)を図るのが目的。
同時にステロイドを使うと、回復が早いが、【ムーンフェイス】気になる・・・ので断固拒否!

でも、食事が無いからといって、スグ改善されるわけではない。
何日も、24時間常に点滴と共に行動。
寂しいので、それに“ぽち”と名づける。
よく考えると、繋がれているのは私の方なんだけどね。

この頃は食べ物見たくない状態。
それが、日に日に私の心の中に変化が見られるように!
それは、次に書くとしましょう。

絶食になって始めたこと?

Posted on 1 月 15, 2005 under 02.初めての入院 | No Comment

24時間点滴により、充分栄養がいきわたっているので、特段やせ細るわけでもなく、ただただ、ヒマなだけ。

入院と言うと、楽しみなのが食事の時間のはずが、それすらないのだから、更に暇であることは言うまでも無いですよね。

で、その暇をつぶしてくれるのが、TV!
大体、見たい番組が、毎週何曜日、何時からと頭に入っているもの。
それが、毎日、何時から見なくては!と言うものが出来た。

それは、【料理番組】!

普通絶食だから、見たくないだろうと思われるけど、不思議なことに、見ずにはいられない。
『今日の料理』『3分クッキング』etc.
自然とその時間になると、見ている。
腹時計と似ているかも・・・
そういえば、グルメ番組もよく見たな?

でも、実際の食事時間の食べ物の匂いは、きつかったです!

絶食中のお腹

Posted on 1 月 16, 2005 under 02.初めての入院 | No Comment

食べ物を食べなければ痛くない!!きっとスグにそうなる!!は甘い考えで、やっぱり痛い。

私の場合【痛い=トイレ&下血】

トイレまで間に合いそうに無いから、ベッド脇のポータブルトイレ・・・二人部屋とは言え、ドアのすぐ近く。
「ガラッ」とされれば、「・・・・」
なんせ、嫁入り前の生娘ですから?
キッチリ、ドアとカーテンを閉めるのに、時間がかかる!
その間トイレに行くのと、そう変わらないんじゃないかと、今思う。
でも、必死だったな?

このお腹の痛みは、どう例えたら良いのだろう?
周りが見ると「のた打ち回ってる」のだとか・・・
自分のその姿を見ていないので、何とも言えないが、見た人には強烈だったようで。

腹痛のたびに「このお腹なんとかして?ココ病院でしょー!!」と叫びたくはなったなぁ。しなかったけど、コールしては「痛いよー」と泣いてたような記憶。

でも、不思議と日に日に痛みの回数は減ってくるもので、そうなると、今まで口にもしたくなかった「食べ物」というものが食べたくなる。

今度は「早くご飯が食べたい?」と叫びたくなるが、グッと我慢。
検温のたび看護士さんに言って、諦める。

そして、日課の料理番組を見るのであった。

久々に“彼”の話

Posted on 1 月 17, 2005 under 02.初めての入院 | No Comment

11月に出会い、入院したのが翌1月。
デートらしいデートも無く、病院生活を余儀なくされた私。
点滴で繋がれているので、外出も出来ないため、【病院デートに!】

前にも書いたけど、仕事の後時間が少しでもあれば、見舞ってくれ、休みの日は面会時間開始から、最後まで居てくれた!
その年は雪がよく降ったけど、雪の中も来てくれて、本当に嬉しかった。
お腹が痛くて、まともに話できなくとも、そばに居てくれて・・・
「この人なら、病気を理解してくれる」と確信していた。

でも、彼は本来九州の人。
今は1年の期限で、本社研修に来ていて、3月には福岡の支社に戻らなくてはならなかった。

私の気持ちは焦った。
だって、絶食して1ヶ月になっても“ぽち”から離れる気配なし・・・

点滴はいつ取れるの?
退院はいつに?

【そのまま“自然消滅”になるのでは?】不安で一杯だった。

ドキドキ・・・

Posted on 1 月 18, 2005 under 02.初めての入院 | No Comment

土曜日、いつものように早々と、彼が見舞ってくれた。
夕食の時間、食事の匂いを逃れて、ロビーに。

ぼーっとエレベーターの方を見ていたら、見慣れた人が降りてきた。
「えっ?」
心の中で叫んだ。
その人は、私に気付かずに病室の方へ。

私からは連絡していないから、誰か知り合いが入院しているのか?と思っていたら、スグに戻ってきた。
エレベータの方へ行きかけたその人を、思わず呼び止めた。

“その人”とは、長年片思いをしている人で、決定的にフラレながらも、忘れられずにいた。

“彼”と“その人”が並んで座った・・・ドキドキした・・・

“その人”は「彼氏?」と聞いてきた。
「うん」

シバシ沈黙・・・彼には例のバーの常連と説明。
体中冷や汗・・・

何だか会話にならないまま、時が過ぎた。
彼は、特段気にしていない様子。

夜一人になって“あの人”がくれた、バラの花束を眺めて、考えた。
「あの人が花を贈るなんて・・・いくら見舞いとは言え、想像できなかったな?」

病気をしていても、結婚前の女心はぐらぐら揺れるものである。
それから、何日かそのことで、頭が一杯になったのは言うまでも無い。